【朝刊】2026-07-18 米国市場まとめ|出来高TOP5・ドル円・金
昨夜の米国市場サマリー
昨夜(2026年7月17日)の米国市場は、週末を控えた持ち高調整や個別銘柄の重要ニュースを受けた商いが活発に行われました。外国為替市場ではドル円が162円台前半で底堅く推移する一方、商品先物市場ではドル建て金先物が大台となる4000ドルを突破するなど、資産ごとに明確な方向性が見られました。個別株でも、受注獲得や資本政策などの個別要因によって出来高が急増する銘柄が目立ち、投資家の物色意欲の高さが意識されています。
米国株 出来高TOP5(2026-07-17 16:15:56 US/Eastern)
| 順位 | ティッカー | 株価 | 騰落率 | 出来高 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | BITO | $8.695 | -0.2867% | 639,634,842 |
| 2 | SNDQ | $4.22 | 7.9284% | 329,003,529 |
| 3 | ONDS | $6.525 | -1.8797% | 214,073,430 |
| 4 | SLND | $1.16 | 70.2627% | 202,005,715 |
| 5 | AAL | $14.98 | -3.9744% | 176,691,169 |
出来高上位にランクインした背景
- BITO(ProShares Bitcoin Strategy ETF) 暗号資産ビットコインの先物価格に連動するETFです。ビットコインをはじめとする暗号資産市場全体の価格変動と連動し、ボラティリティ(価格変動性)を利用した機動的なヘッジや短期取引を目的とした投資家からの活発な売買が続いています。
- SNDQ(Tradr 2X Short SNDK Daily ETF) レバレッジ型のショートETF(インバース型上場投資信託)です。同ETFでは2026年7月21日に1対10の株式併合(リバース・スプリット)が予定されていることが発表されており、併合を目前に控えたポジション調整や思惑的な売買が膨らみ、大幅に出来高を伴う推移となりました。
- ONDS(Ondas Holdings Inc.) 民間向けワイヤレスデータやドローンソリューションを展開するハイテク企業です。最近実施された買収に関連し、既存株主が最大約340万株の普通株式を売却可能とする目論見書が登録されたことから、市場内での一時的な需給悪化(株式の供給オーバー)への警戒感が高まり、数日間にわたって調整と取引急増が続いています。
- SLND(Southland Holdings, Inc.) インフラ建設大手の企業です。同社の子会社がカリブ海地域や米南西部において計約2500万ドルの新規プロジェクトを受注したと公表したほか、カナダでの約8億1500万ドル規模の共同プロジェクト受注といった好材料が相次ぎました。これらを通じた将来的な業績拡大への期待から買いが殺到し、株価は70.2627%と大暴騰を記録しました。
- AAL(American Airlines Group Inc.) 大手航空会社です。一部の金融機関による投資判断の引き下げ(「買い」から「中立」など)が伝わったことや、業界全体での提供座席数の急拡大に伴う価格競争、燃料費の変動などに対する警戒感が重しとなりました。また、来週7月23日に第2四半期決算の発表を控えていることもあり、売り優勢のなかでポジション調整の商いが増加したとみられます。
ドル円・金の値動き
昨夜の外国為替市場および商品先物市場の値動きは以下の通りです。
USD/JPY(NYクローズ、2026-07-17)
- 始値:162.353
- 高値:162.519
- 安値:162.111
- 終値:162.353
昨夜のドル円相場は、1ドル=162円台前半での安定した底堅い値動きとなりました。一時は162.519円まで上昇する場面があったものの、週末の利益確定売りなども重なり、安値は162.111円まで押し戻される局面もありました。最終的には始値と同じ162.353円で引けています。依然として日米の金利差を意識したドル買い・円売りの流れが下支えとなっている模様です。
金先物(COMEX・ドル建て、2026-07-17)
- 始値:3975.5
- 高値:4017.2
- 安値:3964.2
- 終値:4012.7
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物取引では、金利動向の見極めやインフレ・地政学的リスクへの懸念から資金流入が加速し、高値は4017.2ドルと大台である4000ドルを突破しました。終値も4012.7ドルと高値圏を維持して取引を終えています。無利息資産である金ですが、主要国の金融政策を巡る不透明感のなかで「安全な資産」としての価値が再認識されていると考えられます。
本日・今夜の注目ニュース
週明け以降の株式および外国為替市場の先行きを見渡す上で、以下の経済指標やイベントが注視されています。
- 7月20日(月)発表:米景気先行指数(Leading Index) 景気サイクルの変化を予測するために複数の経済指標を統合した指数です。一般的に、この指標が想定を上回れば「米経済の先行きが底堅い」とみなされて長期金利の低下余地を制限する一方、想定を下回ると「景気の減速シグナル」と受け取られ、将来的な金利引き下げ観測を高める可能性があります。
- 7月20日週:米主要企業の4-6月期(第2四半期)決算発表ラッシュ テスラ(TSLA)やアルファベット(GOOGL)、インテル(INTC)といったメガテック企業や主要半導体関連の決算発表が週内から本格化します。個別企業の収益力のみならず、人工知能(AI)などの先端テクノロジー分野への投資規模や、将来の成長ガイダンス(業績見通し)が、株式市場全体のセンチメント(心理状態)を大きく動かす可能性があります。
- 7月23日(木)予定:欧州中央銀行(ECB)の政策金利決定 欧州の金融政策スタンスが示されます。一般に、ECBの決定内容や声明がユーロの対米ドル(ユーロドル)相場に影響を与え、その結果として間接的に米ドル自体の強弱へ波及することがあります。ドル円をはじめとする世界の主要通貨ペアのボラティリティを高める引き金になり得るため、為替市場を中心に意識されています。