【朝刊】2026-07-23 米国市場まとめ|出来高TOP5・ドル円・金
昨夜の米国市場サマリー
2026年7月22日の米国市場では、外国為替市場でドル円相場が前日比で小幅な値動きにとどまるなど、市場全体で様子見ムードが広がる展開となりました。コメックス(COMEX)の金先物市場では、一時押し戻される局面もありながら、1オンス4,100ドル台を維持する底堅い値動きを見せています。一方、株式市場では特定の材料が浮上した個別銘柄に短期的な物色資金が集中し、出来高の急増を伴いながら大きく上昇する銘柄が散見されました。
米国株 出来高TOP5
米東部時間2026年7月21日 16:15:56時点における、米国市場の出来高上位5銘柄は以下の通りです。
| 順位 | ティッカー | 株価 | 騰落率 | 出来高 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | BITO | $9.005 | 2.0975% | 442,926,125 |
| 2 | JUNS | $0.1697 | 2.8485% | 346,007,800 |
| 3 | OMH | $0.8061 | 222.6982% | 292,420,383 |
| 4 | ONDS | $7.66 | 11.4993% | 282,558,872 |
| 5 | KIDZ | $0.56 | 35.8893% | 271,860,497 |
出来高上位銘柄の動向
-
1位:BITO(ProShares Bitcoin Strategy ETF) ビットコイン先物に連動する上場投資信託(ETF)です。暗号資産市場全体のボラティリティや取引の活発化を受け、短期的な資金の流出入が強まったとみられます。
-
2位:JUNS(Jupiter Neurosciences, Inc.) 臨床段階の製薬会社です。PharmAla Biotech社との間で、FDA(米国食品医薬品局)認定の新規化学物質(NCE)であるMDMA治療薬「ALA-002」に関する、最大1億ドル規模に上る米国独占ライセンス契約の締結を発表したことが材料視されました。
-
3位:OMH(Ohmyhome Limited) シンガポールの不動産テック企業です。7月21日に開催された株主総会における授権資本の大幅な再編決議の承認や、直前の第三者割当増資(ワラント発行を伴うもの)を背景に投機的な売買が活発化し、急騰しました。
-
4位:ONDS(Ondas Holdings Inc.) 防衛およびドローン技術の開発企業です。傘下企業を通じてオーストラリア国防省から対ドローン(カウンターUAS)キットの大口受注を獲得したことや、それに伴う2026年の売上高目標引き上げなどが、将来の成長期待として意識されたと考えられます。
-
5位:KIDZ(KIDZ AI Inc.) AIオンライン学習および教育ソリューションの提供企業です。米AI推論プラットフォーム企業のCanopy Waveとの間で、総額44.6百万ドル(5年間)に及ぶAIコンピューティングサービス契約の締結を発表したことが好感されました。
ドル円・金の値動き
2026年7月22日のNY市場クローズにおける為替・商品相場は以下の通りです。
為替・商品価格
| 指標 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| USD/JPY | 163.09 | 163.132 | 163.051 | 163.085 |
| 金先物 (COMEX) | 4126 | 4129.7 | 4074.6 | 4125.6 |
値動きの解説
- USD/JPY ドル円相場は、前日クローズ近辺での小幅な膠着状態が続きました。今週末にかけて主要国の重要な経済指標発表や、金融政策決定イベントが相次いで予定されていることから、投資家の間では慎重に見極めたいとする様子見姿勢が支配的になったと考えられます。
- 金先物(COMEX) 金先物価格は利益確定やドルの値動きを映して一時4074.6ドルまで押し戻される局面があったものの、買い戻しが入ることで下値を切り上げ、底堅さを維持しました。将来のインフレ懸念や地政学的リスクを背景にした代替資産への根強い実需が、引き続き下値を支えている可能性があります。
本日・今夜の注目ニュース
重要度の目安:●●● 相場全体●●○ 一部の市場●○○ 参考
日本時間23日の本日および今夜以降にかけて注目される、主な経済イベントと市場に及ぼす一般的な影響は以下の通りです。
重要度 中
1. 欧州中央銀行(ECB)政策理事会
【日本時間 23日夜 政策金利発表、ラガルド総裁記者会見】 ユーロ圏の景気認識および今後の利下げペースについての言及が注目されます。
- 一般的な影響: 追加利下げに対して前向きな姿勢(ハト派的メッセージ)が伝われば、ユーロが下落(ユーロ安・ドル高)する一方で株式市場には安心感が広がりやすいとされます。一方で、物価高を警戒して利下げを急がない姿勢(タカ派的メッセージ)を示せば、ユーロ高を誘発し、世界的な金利上昇圧力が意識される可能性があります。
重要度 中
2. 米国 新規失業保険申請件数
【日本時間 23日 21:30発表予定】 米国の労働市場の最新状況を測る先行指標です。
- 一般的な影響: 申請件数が市場予想を下回り、雇用市場の強さが示された場合、FRBによる早期の利下げ期待が後退することで、ドル高・米金利上昇・株価の押し下げ要因になりやすいとされます。逆に申請件数が増加すれば雇用の軟化が懸念されるものの、利下げ観測を後押しすることからドル安・米金利低下を促し、株式市場を下支えする材料として意識される傾向があります。
重要度 高
3. 日本 全国消費者物価指数(CPI、6月分)
【日本時間 24日 8:30発表予定】 国内のインフレ状況を測る上で、日銀の金融政策判断(追加利上げなど)を左右する最重要指標の一つです。
- 一般的な影響: 市場予想を上回るインフレの強さが確認されれば、日銀の早期の追加利上げ観測が高まり、金利差縮小を想定した円高・日本株安の展開が意識されやすくなります。一方で、予想を下回る落ち着いた数値であれば早期の追加利上げ期待が和らぎ、外国為替市場では円売り(円安・ドル高)方向に作用する可能性があります。