【朝刊】2026-07-24 米国市場まとめ|出来高TOP5・ドル円・金
昨夜の米国市場サマリー
2026年7月23日の米国株式市場は大幅下落となりました。テスラやアルファベットといったハイテク大手の決算後の急落が相場全体の重荷となったほか、中東地域における地政学的リスクの高まりを背景に原油価格が急上昇したことが、市場の投資家心理を冷やしました。主要3指数はそろって値を下げ、なかでもハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は2%を超える下落となりました。
米国株 出来高TOP5
以下は、米国時間2026年7月22日の取引終了時点における出来高上位5銘柄のデータです。
| 順位 | ティッカー | 株価 | 騰落率 | 出来高 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ZBAO | $0.262 | 44.7514% | 479,580,409 |
| 2 | BITO | $8.93 | -0.8879% | 363,256,909 |
| 3 | T | $23.05 | 3.549% | 187,186,007 |
| 4 | ONDS | $8.0 | 4.4386% | 172,499,673 |
| 5 | SMCI | $30.56 | 19.8431% | 161,708,026 |
- 1位:ZBAO(Zhibao Technology) 中国のインシュアテック企業。非公開の公開株投資(PIPE)ファイナンスにおいて、約3,500ビットコイン(BTC)を対価の一部とする非拘束的な基本合意書をJOYERTECH AND INFORMATION OPCと締結したと7月22日に発表しました。この発表が好材料として意識され、出来高が爆発的に増加しました。
- 2位:BITO(ProShares Bitcoin Strategy ETF) ビットコイン先物連動ETF。暗号資産現物ETFとの取引活発化や、ボラティリティの上昇に伴う流動性の高まりなどを背景に、活発な取引が行われ出来高2位となりました。
- 3位:T(AT&T) 7月22日に発表した第2四半期決算において、調整後1株当たり利益(EPS)が0.65ドルと市場予想(0.59ドル)を上回りました。携帯電話契約者数の好調な伸びなどが好感され、買い注文が集中し出来高を押し上げました。
- 4位:ONDS(Ondas) ドローンや防衛・安全保障技術を提供する企業。防衛やセキュリティプラットフォームにおいて、過去4週間に7,000万ドルの新規受注を獲得したと7月22日に発表し、成長加速への期待感から大きく売買されました。
- 5位:SMCI(Super Micro Computer) AI向けサーバーを手がける同社は、7月21日夕方に第4四半期の暫定アップデートを発表。総粗利益率の見通し(15〜17%)が従来予想からほぼ倍増したことや、約600億ドルに上る膨大な受注残高(バックログ)の存在が明らかになり、前日に19%を超える急騰を見せ、活発な取引が続きました。
ドル円・金の値動き
昨夜(2026年7月23日)の終値時点における外国為替市場および金先物市場のデータは以下の通りです。
USD/JPY(2026-07-23 NYクローズ)
- 始値:163.762
- 高値:163.851
- 安値:163.74
- 終値:163.846
金先物(COMEX・ドル建て、2026-07-23)
- 始値:4,053.4
- 高値:4,053.5
- 安値:4,050.2
- 終値:4,052
値動きの解説
- ドル円:昨夜のドル円相場は、1ドル=163円台後半で堅調に推移しました。中東における地政学的リスクの高まりから原油先物価格が急騰し、インフレ懸念を背景に米長期金利が上昇。これに伴うドル買い・円売りの流れが意識され、高値163.851円まで値を切り上げる展開となりました。
- 金先物:ドル建て金先物相場は、終値4052ドルと小幅な値動きにとどまりました。中東での軍事的緊張の高まりは安全資産としての「有事の金」買いを促す一方、米長期金利の上昇は金利を生まない金保有の機会費用(コスト)を高めるため、上値を抑える要因になります。相反する材料が交錯するなか、4050ドル台前半での小幅なもみ合いとなりました。
本日・今夜の注目ニュース
重要度の目安:●●● 相場全体●●○ 一部の市場●○○ 参考
今後の市場動向に影響を与える可能性がある注目の予定です。
重要度 高
日本:6月 全国消費者物価指数(CPI)
日本時間の7月24日朝(午前8時30分)に発表される予定です。これは、7月30~31日に控える日銀の金融政策決定会合において、追加利上げを判断するための極めて重要な材料になると考えられています。
- 意識されやすい影響(一般論):インフレ率が市場予想を上振れした場合は、日銀による追加利上げの期待が強まり、円買い・ドル売り(円高)圧力がかかりやすくなります。
重要度 中
米国:6月 新築住宅販売件数
米国時間の7月24日午前10時00分(日本時間午後11時00分)に発表が予定されています。
- 意識されやすい影響(一般論):住宅市場の強さは景気全体の底堅さを占う上で重要視されます。件数が市場予想を上回った場合は景気の底堅さが好感される一方、FRBによる早期利下げ期待の後退から金利上昇やドル高につながりやすく、金利上昇を嫌気したハイテク株などへの調整圧力となる可能性があります。
重要度 中
米国:主要企業の4-6月期決算発表
24日朝(日本時間夜)には、Ovintiv(OVV、エネルギー)やHilltop Holdings(HTH、金融)といった企業の決算説明会や電話会見が控えています。
- 意識されやすい影響(一般論):先行して発表されたメガテックの莫大なAI設備投資(カペックス)に対する評価が揺れるなか、エネルギーや金融セクターの業績動向が株式市場全体の資金の受け皿(セクターローテーション先)として意識されるか注目されます。