【朝刊】2026-07-31 米国市場まとめ|出来高TOP5・ドル円・金
昨夜の米国市場は、半導体や主力ハイテク株を中心に利益確定売りや調整の動きがみられるなか、決算内容を受けた個別銘柄での値動きが際立つ展開となりました。直近の主要な中央銀行の金融政策決定会合などを経て、市場では週末に控える重要な経済指標の発表に備えた持ち高調整や様子見の姿勢も意識されています。全体としては方向感を探る神経質な値動きとなっています。
米国株 出来高TOP5
※データ更新: 2026-07-29 16:15:57 US/Eastern
| 順位 | ティッカー | 株価 | 騰落率 | 出来高 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | SNXX | $6.84 | -14.9254% | 207,492,079 |
| 2 | SOFI | $15.23 | -9.0203% | 191,450,879 |
| 3 | GSUN | $0.3232 | 65.7436% | 169,545,841 |
| 4 | INTC | $81.88 | -5.1217% | 146,568,342 |
| 5 | NVDA | $190.01 | -3.5531% | 142,810,376 |
出来高上位となった背景
- SNXX(Tradr 2X Long SNDK Daily ETF) サンディス(SNDK)の株価の日次パフォーマンスの2倍の投資成果を目指すレバレッジ型ETFです。メモリー半導体セクターやAI関連株における目先のセクターローテーションの影響から、 underlying(原資産)のボラティリティが極めて高くなっており、この日も14%を超える急落となるなかで短期的な売買が集中しました。
- SOFI(SoFi Technologies) 第2四半期決算において、売上高と利益がいずれも市場予想を上回り、通期の業績見通しを引き上げました。しかし、一部事業部門の低迷や「好材料出尽くし」との見方、利益確定売りが交錯し、約9%下落する展開となりました。
- GSUN(Golden Sun Technology Group) 教育関連およびテクノロジー事業を手がける中国企業ですが、いわゆる低位株(ペニーストック)特有の激しいボラティリティがみられました。特別な新規材料が乏しい中でも投機的な買いが入り、65%を超える大幅な急騰を記録しました。
- INTC(Intel) 半導体業界全体の株価バリュエーションの再評価や他社との競争、さらに決算期を前にした警戒感などの思惑が交錯するなかで5%を超える下落となり、商いを伴いました。
- NVDA(NVIDIA) 人工知能(AI)ブームの主導役として知られていますが、ハイテク株全般における目先の上昇に対する利益確定売りや、ポートフォリオ調整の流れに押される形で3.5%を超える下落となりました。依然として流動性の高さから、出来高上位にランクインし続けています。
ドル円・金の値動き
USD/JPY(NYクローズ、2026-07-30)
| 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|
| 159.599 | 159.784 | 159.401 | 159.734 |
ドル円相場は、概ね1ドル=159円台半ばから後半にかけた比較的狭いレンジでのもみ合いに終始しました。日米の主要な金融政策発表などの大きなイベントを通過した直後ということもあり、市場参加者が次の手がかりを探る中で神経質な推移となりました。一時159.401円まで円高方向に振れる場面があったものの、終値にかけては159.734円まで戻し、底堅い推移となっています。
金先物(COMEX・ドル建て、2026-07-30)
| 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|
| 4163.9 | 4166.8 | 4158.0 | 4166.2 |
金先物(ドル建て)は、節目の4160ドル付近を中心とした推移となりました。安値4158.0ドルから底堅さを維持し、終値では4166.2ドルの小幅高となりました。世界的なインフレ懸念や将来的な実質金利の推移に対する思惑、さらに地政学リスクなどを背景に、安全資産として金への一定の需要が意識され続けていると考えられます。
本日・今夜の注目ニュース
重要度の目安:●●● 相場全体●●○ 一部の市場●○○ 参考
本日から今夜にかけて、米国の景気動向や労働市場の体温を測る上で見逃せないいくつかの経済指標の発表が予定されています。市場参加者の警戒・注目が集まる主な予定は以下の通りです。
重要度 中
1. 米国・第2四半期雇用コスト指数(ECI)(日本時間 21:30発表予定)
- 概要: 雇用主が支払う給与や福利厚生などの総労働コストの変化を示す指標です。
- 一般的な影響: 雇用コストの推移は将来的なインフレ、特にサービスインフレの動向に密接に関わっているため、FRB(米連邦準備制度理事会)が最も注視する指標の一つとされています。もし市場の事前予想を上回る結果となった場合、賃金インフレの根強さが懸念され、金利高止まり観測による株価の重しや米ドル買い要因となる可能性があります。
重要度 中
2. 米国・7月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(日本時間 22:45発表予定)
- 概要: シカゴ地区における購買・供給担当役員などを対象にした、地域製造業の景況感を示す指数です。
- 一般的な影響: 製造業の景況感をタイムリーに伝える指標として、来週発表される「ISM製造業景気指数」などの先行指標として注目されやすい特徴があります。指数の強弱により、米国の景気の堅調さや減速懸念が改めて意識される可能性があります。
重要度 中
3. 米国・7月ミシガン大学消費者態度指数(確報値)(日本時間 23:00発表予定)
- 概要: 個人消費の先行指標として、消費者の景気に対するマインドを調査・指数化したものです。
- 一般的な影響: 同時に発表される期待インフレ率(1年先、5年先)が注目されやすく、消費者のインフレ見通しが改善しているかどうかが焦点となります。消費の底堅さやインフレ懸念が想定より強いか弱いかによって、金利や為替(ドル円)の動きを誘発する可能性があります。