【夕刊】2026-08-21 東京市場まとめ|日経平均・ドル円・金
本日の東京株式市場は、前日の米国株安や地政学リスクを背景とした原油高を受けた売りが先行したものの、押し目買いの動きに支えられて下げ渋る展開となりました。日経平均株価は一時900円超下落して節目の6万6000円を割り込みましたが、半導体関連株への買い戻しや資源関連セクターの上昇が下値を支え、終値では6万6000円台を維持しました。TOPIXが小幅に続伸するなど、市場全体の底堅さも意識される1日となりました。
日経平均の値動き
日経平均株価の本日(2026-08-21)の主要数値は以下の通りです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 始値 | 65427.691 |
| 高値 | 66125.883 |
| 安値 | 65260.219 |
| 終値 | 66016.359 |
前日の米国市場では、大手小売企業の決算を嫌気した売りに加え、地政学リスクの高まりに伴う原油価格の上昇や米長期金利の上昇が重石となり、主要株価指数が大幅に下落しました。この流れを引き継いだ東京市場でも、取引開始直後から幅広い銘柄に売りが先行し、日経平均は前日比で一時900円を超える下落となりました。
しかし、売り一巡後は徐々に買い戻しの動きが活発化しました。特に主力半導体関連株に買いが入ったほか、原油価格の上昇を背景に鉱業や海運などのセクターが強含み、指数を大きく下支えしました。後場にかけては徐々に下げ幅を縮小し、最終的には前日比200.43円安の66016.359円で大引けを迎えました。週末を控えた様子見姿勢も手伝い、後場は6万6000円近辺での一進一退が続きました。
ドル円・金の動き
ドル円相場と金先物の本日(2026-08-21)の推移および直近値(現在値)は以下の通りです。
| 指標 | 始値 | 高値 | 安値 | 直近(現在値) |
|---|---|---|---|---|
| USD/JPY | 159.051 | 159.134 | 158.758 | 158.778 |
| 金先物(ドル建て) | 4577.0 | 4624.8 | 4565.5 | 4619.6 |
【ドル円の動向】 本日の東京外国為替市場のドル円相場は、1ドル=159円台前半で始まったものの、その後はやや軟調に推移しました。前日に上昇した米長期金利が東京時間に入って落ち着きを見せたことから、持ち高調整目的のドル売り・円買いが優勢となり、直近では158.778円近辺で取引されています。朝方発表された日本の7月全国消費者物価指数(CPI)は前年比+1.8%と市場予想と一致したため、為替市場への直接的なサプライズは限定的でした。
【金の動向】 ドル建ての金先物相場は、堅調な推移をたどりました。地政学的リスクへの警戒感や原油高を背景に、安全資産とされる金への需要が意識されています。また、米国の高金利環境が続くことへの懸念や不透明感も下値を支える要因となっており、一時1オンス=4624.8ドルまで上昇する場面が見られました。直近でも4619.6ドルと高い水準を維持しています。
今晩〜明日の注目ニュース
重要度の目安:●●● 相場全体●●○ 一部の市場●○○ 参考
重要度 高
1. 米ジャクソンホール会議(8月27日~29日)
米カンザスシティ連銀が主催する毎年恒例の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が、来週後半の8月27日からワイオミング州で開催されます。
- 市場への影響(一般論): 世界中の中央銀行総裁や政策当局者、経済学者が集うこの会議では、5月に就任したケビン・ウォーシュFRB議長による初の基調講演が最大の注目点となります。ウォーシュ氏はこれまでのところ、フォワード・ガイダンス(先行きの政策指針)の縮小に積極的な姿勢を示してきました。もし同氏がインフレ退治に向けた利上げや引き締め姿勢を明確に示唆すれば、米長期金利の上昇やドル高、株式市場の調整を招く可能性があります。逆に、データ重視の姿勢を維持し慎重なトーンに終始すれば、金利低下や株価の支えになると考えられます。
重要度 中
2. 米エヌビディア(NVDA)の第2四半期決算発表(8月26日 米国時間)
人工知能(AI)向け半導体で市場を牽引する米エヌビディアの決算発表が、来週26日に予定されています。同社が示した売上高910億ドルという高い見通しを上回る内容となるかどうかが最大の焦点です。
- 市場への影響(一般論): エヌビディアの業績は、世界のAI・半導体セクター全体のバリュエーション(投資価値評価)を左右するベンチマークとなっています。市場の期待を上回る好決算や強気な見通しが示されれば、半導体関連株を中心に世界的な株高を促し、日本の半導体株や日経平均株価を大きく押し上げる契機となり得ます。しかし、高いハードルに届かない内容や先行きの慎重な見通しが示された場合には、利益確定売りが広がり、相場全体の調整圧力となる可能性が意識されます。
重要度 中
3. 欧米の8月購買担当者景気指数(PMI)速報値発表(8月21日 夕方〜夜)
本日21日の夕方から夜にかけて、ドイツ、ユーロ圏、英国、そして米国の8月PMI(購買担当者景気指数)速報値が相次いで発表されます。
- 市場への影響(一般論): PMIは景気の方向性をいち早く示す先行指標として知られています。市場の予想を上回る強い結果となれば、各国の景気堅調さが改めて意識され、中央銀行による金利高止まり(利下げ観測の後退、または利上げ継続懸念)につながりやすく、外為市場での当該通貨の買いや金利上昇要因となります。一方で、予想を下回る弱い結果であれば景気減速への警戒感が強まり、金利低下・通貨安要因となるほか、株式市場の重石となる可能性があります。