【朝刊】2026-08-26 米国市場まとめ|出来高TOP5・ドル円・金
昨夜の米国市場サマリー
2026年8月25日の米国株式市場は、今週最大の関心事である半導体大手エヌビディア(NVDA)の決算発表を翌日に控え、主要なハイテク株を中心にポジションを調整する動きが優勢となりました。全体として様子見ムードが広がる中、一部の超低価格株や中小型の個別銘柄では、好材料を背景に爆発的な出来高を伴って急騰する動きが見られました。市場は週末の重要イベントに向け、期待と警戒が交錯する神経質な展開となっています。
米国株 出来高TOP5
昨夜の米国市場における出来高上位5銘柄は以下の通りです(データ更新: 2026-08-24 16:15:57 US/Eastern)。
| 順位 | ティッカー | 株価 | 騰落率 | 出来高 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | RITR(Reitar Logtech Holdings) | $0.115 | 38.2212% | 342,076,088 |
| 2 | GIPR(Generation Income Properties) | $0.7525 | 150.6662% | 265,210,329 |
| 3 | LUCY(Innovative Eyewear) | $1.12 | 63.7906% | 186,676,030 |
| 4 | BTCT(BTC Digital) | $1.74 | 52.6316% | 179,051,221 |
| 5 | NVDA(Nvidia) | $208.48 | -2.9061% | 131,651,811 |
出来高急増・変動の背景
- RITR(レイター・ログテック・ホールディングス) 物流テック企業である同社が8月21日に最大300万ドルの自社株買いプログラムを発表したことが引き続き市場で好感され、活発な取引のもとで上昇基調を強めました。
- GIPR(ジェネレーション・インカム・プロパティーズ) 非中核不動産であるシカゴの物件と「ダラー・ジェネラル」店舗を含むポートフォリオの売却完了を発表しました。これによって一次抵当債務の完済やLoci Capitalに対する優先出資の買い戻し(償還)が実行され、バランスシートの改善・負債削減を評価した買いが殺到したと考えられます。
- LUCY(イノベーティブ・アイウェア) 同社の主力スマートアイウェア「Lucyd Armor」が、米国大手小売企業の150店舗以上で展開開始されることが発表され注目を集めました。また、好調な直近決算やAIアシスタント機能の大型アップデートも買いを後押しした模様です。
- BTCT(BTCデジタル) ベトナム・ハイフォンの工業団地にてAIデータセンタープロジェクトを開発する計画について、現地投資会社などと3者間の協働覚書(MOU)を締結したと発表しました。仮想通貨マイニング事業からAIインフラ事業への転換を図る姿勢が買い材料視された形です。
- NVDA(エヌビディア) 8月26日(米国東部時間)の取引終了後に注目度の高い第2四半期決算の発表を予定しており、発表直前のリスク回避的な売りや利益確定の動き、さらには持ち高を調整する目的の取引が集まり出来高が膨らみました。
ドル円・金の値動き
昨夜の為替市場および商品市場における主要データの値動きは以下の通りです。
USD/JPY(2026-08-25 NYクローズ)
| 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|
| 159.201 | 159.236 | 159.181 | 159.201 |
ドル円相場は159.20円を挟んだ極めて狭い値幅でのもみ合いに終始しました。高値と安値の差はわずか5.5銭程度にとどまり、日米の主要な経済指標や国際会議を前に、参加者の多くが様子見スタンスを維持している様子がうかがえます。
金先物(COMEX・ドル建て、2026-08-25)
| 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|
| 4715.7 | 4727.7 | 4712.1 | 4726.2 |
金先物価格は上昇して取引を終えました。インフレへの警戒感や地政学的リスクなどを背景に、ポートフォリオを保護するための実需・投機的な買いが下値を安定的に支えていると考えられます。
本日・今夜の注目ニュース
重要度の目安:●●● 相場全体●●○ 一部の市場●○○ 参考
今後の市場トレンドに大きな影響を及ぼし得る、主要な経済指標やイベントの予定です。
重要度 高
1. エヌビディア(NVDA)第2四半期決算発表(8月26日 16:00過ぎ(米国東部時間・市場引け後))
世界中のAI関連・半導体市場を牽引する同社の決算は、金融市場全体において最もインパクトのあるイベントの1つです。売上高や利益が事前の高い市場予想を上回るか、さらに次世代AI半導体の出荷見通し(ガイダンス)が強気であるかどうかが焦点となります。結果次第で、ハイテク株のみならず株価指数全体の方向性に重大なバイアスを与える可能性があります。
重要度 高
2. ジャクソンホール経済シンポジウム開幕(8月27日〜29日)
世界各国の金融当局者や経済学者が集う歴史的な会議が開催されます。特に翌28日朝(米国時間)に予定されているFRB新議長の基調講演において、今後の金利動向や経済認識についてどのようなメッセージが発信されるかが最も注目されます。金融緩和のペースや物価安定の見通しに言及があれば、ドル円相場や米国債利回りが大きく変動する契機となるため要警戒です。
重要度 高
3. 米国第2四半期(2Q)GDP改定値(8月26日 8:30(米国東部時間) / 日本時間 21:30)
米国の実質的な景気実態を把握する上で極めて重要なデータです。事前の速報値からの修正幅、とりわけ個人消費や設備投資に底堅さが見られるかどうかが注目されます。想定以上に強い結果となればFRBの利下げ慎重姿勢(ドル高・株安要因)につながりやすく、逆に下振れすれば米景気減速への警戒感(ドル安・金利低下要因)が高まりやすいと考えられます。
重要度 中
4. 米国7月耐久財受注(8月26日 8:30(米国東部時間) / 日本時間 21:30)
企業の設備投資の先行指標として意識されやすいデータです。GDP改定値と同時に発表されるため、製造業の景況感が維持されているかどうかが評価され、米国市場開始時のセンチメントを形成する一端を担う可能性があります。