【朝刊】2026-08-27 米国市場まとめ|出来高TOP5・ドル円・金
昨夜の米国市場サマリー
2026年8月26日の米国株式市場は、当日の市場クローズ後に控える主要半導体メーカーの決算発表を前に、持ち高を調整する動きや様子見ムードが広がり、主要株価指数は上値の重い展開となりました。また、今週後半から始まるジャクソンホール会議での要人発言を控え、今後の金融政策の方向性を見極めたいとする取引参加者が多く、市場全体で方向感を欠く推移となっています。為替市場ではドル買いがやや優勢となった一方、商品市場では金先物が堅調さを保ちました。
米国株 出来高TOP5
昨夜の米国株式市場における出来高上位5銘柄は以下の通りです。
| 順位 | ティッカー | 株価 | 騰落率 | 出来高 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | SOAR | $0.2466 | 57.6726% | 752,917,332 |
| 2 | LGCL | $0.0573 | 30.5239% | 746,359,397 |
| 3 | OMH | $0.098 | -0.5076% | 463,894,112 |
| 4 | NVDA | $209.66 | -1.5912% | 128,466,213 |
| 5 | GOVT | $22.54 | -0.1329% | 101,670,036 |
出来高上位となった背景
- SOAR(Volato Group Inc) プライベートアビエーション事業を手がける同社は、AIインフラ関連企業であるアライメント・エンジンとの間で、約5億ドル規模の合併に最終合意したと発表しました。事業の大きな方向転換(ピボット)への期待感が市場の関心を引きつけ、出来高を伴って株価が大きく上昇しました。
- LGCL(Lucas GC Limited) AI(人工知能)やデータ解析、ブロックチェーンなどを組み合わせた企業向け人材管理(PaaS)プラットフォームを運営する中国系企業です。直近の株価急落を経て投機的な商いが膨らみ、大幅上昇となりました。
- OMH(Ohmyhome Limited) シンガポールを拠点に不動産取引プラットフォームを展開する企業です。直近で可決された株式の集約(50対1の併合)やガバナンス変更、事業再編の動きに市場が敏感に反応し、連日、活発な出来高を維持したまま小幅な反落となりました。
- NVDA(NVIDIA) 市場クローズ後に控える決算発表(2027年度第2四半期決算)への思惑が錯綜し、ポジションを一旦落とすような調整売りが日中に先行しました。同日はAWS(アマゾンウェブサービス)との提携拡大なども材料視されましたが、結果を見届けたいとする慎重な地合いが勝る展開となりました。
- GOVT(iShares U.S. Treasury Bond ETF) 米国債に投資するETF(上場投資信託)です。ジャクソンホール会議における各国の金融引き締め、あるいは緩和政策を巡る発言に関心が寄せられるなか、債券市場全体の動向を見極めたい機関投資家などからの活発な売買が交錯しました。
ドル円・金の値動き
昨夜の外国為替市場および商品市場の値動きは以下の通りです。
USD/JPY(NYクローズ、2026-08-27)
- 始値: 159.25
- 高値: 159.4
- 安値: 159.108
- 終値: 159.346
前日の米国経済指標などでインフレ粘着性(PCE指標などの上振れ)が改めて意識されたことから、日米の金利差高止まりを想定したドル買い・円売りがやや優勢となりました。ドル円は159円台半ばへと値を切り上げる歩みとなっており、今後の金融政策発言を待つ警戒感も根強く漂っています。
金先物(COMEX・ドル建て、2026-08-26)
- 始値: 4650
- 高値: 4697.4
- 安値: 4648.1
- 終値: 4688.7
地政学的リスクへの懸念や中長期的な中央銀行による利下げサイクルへの期待を背景に、安全資産としての金に対する資金流入の流れが続いています。ドル高基調の中でも売りを吸収し、一時4697ドル台まで値を伸ばすなど高水準を堅持する強含みの展開となりました。
本日・今夜の注目ニュース
重要度の目安:●●● 相場全体●●○ 一部の市場●○○ 参考
今後の取引に影響を与えやすい国内外の注目スケジュールは以下の通りです。
重要度 高
1. 米・経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」開幕(8月27日〜29日)
米カンザスシティ連銀が毎年開催する主要経済シンポジウムがワイオミング州で幕を開けます。
- 意識されやすい影響: 各国の金融当局者が一堂に会する中で行われる発言は、世界的な金利見通し、そしてドルや世界的な株価動向の決定打になり得ます。特にFRB議長のスピーチに向け、今後の追加利下げのペースに関してタカ派的(引き締め維持)か、ハト派的(利下げ傾斜)かによって相場全体が大きく振れ動く可能性があるため、市場は固唾を呑んで見守っています。
重要度 高
2. 米・新規失業保険申請件数&第2四半期GDP(改定値)(8月27日 21:30)
最新の週次労働市場データに加え、第2四半期(4〜6月期)の国内総生産の改定値が発表されます。
- 意識されやすい影響: 新規失業保険申請件数は雇用の底堅さを占う先行指標として、FRBの政策判断に大きな影響を及ぼしがちです。また、GDP改定値も米国経済の強靭さを確認する重要な手掛かりとなります。指標が事前予想よりも悪化、または減速した場合、景気後退や早期利下げ期待からドル安が意識される一方、過度な経済の強さ(指標の上振れ)が示された場合は、長期金利上昇を通じた株式市場の重石となることが警戒されます。
重要度 中
3. 日銀・氷見野良三副総裁の講演(8月27日 午前10:30)
日本銀行の氷見野良三副総裁による講演や、その後の会見発言が予定されています。
- 意識されやすい影響: 次回9月の決定会合や、年内に控える日銀の追加利下げ(追加金融引き締め)に関する何かしらのニュアンスが示されるかどうかが注目されています。政策金利引き上げに対して積極的なタカ派と受け止められる見解が発信されれば、ドル円相場の円高傾向や、日本市場での株高傾向への一服感が再熱する可能性があり、為替ディーラーや個人投資家の意識を引きつけています。