【朝刊】2026-09-04 米国市場まとめ|出来高TOP5・ドル円・金
昨夜の米国市場は、週末に控える重要な雇用統計の発表を前に、積極的な取引が手控えられ、全体としては様子見ムードが広がる展開となりました。主要3指数は方向感を欠く推移となる中、個別銘柄ではM&A(企業の合併・買収)や、暗号資産市場におけるミームコインの急騰に端を発した思惑から、一部の超低位株に投機的な売買が集中しました。外国為替市場ではドル円が155円台後半で小動きとなり、金先物は4,500ドル台で底堅く推移しています。
米国株 出来高TOP5
| 順位 | ティッカー | 株価 | 騰落率 | 出来高 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | FAMI | $0.1501 | 26.4532% | 850,222,438 |
| 2 | GPRO | $1.69 | 37.3984% | 235,362,156 |
| 3 | RITR | $0.0987 | 11.9048% | 163,433,179 |
| 4 | NVDA | $224.41 | 3.2055% | 152,856,670 |
| 5 | NVD | $3.79 | -6.4198% | 125,544,402 |
出来高急増の背景
- FAMI(Farmmi Inc.) 中国の乾燥キノコ製品供給会社です。暗号資産のRobinhood Chain上でローンチされた、同社の目論見書にあるキノコの品種名にちなんだミームコイン「JINQIAN(金銭)」を巡る投機的熱狂が話題となりました。この熱が実際の株式市場にも波及し、個人投資家による思惑買いが殺到した結果、出来高が急激に膨らんで一時株価が暴騰する動きをみせました。
- GPRO(GoPro, Inc.) アクションカメラメーカーです。9月1日、同社が光学・フォトニクス企業のStarman Opticalとの合併に関する最終合意(総額2億8500万ドルの現金買収、1株あたり1.14ドルの支払い、統合会社の約10%の株式を既存株主が維持)に達したと発表したことが材料視されました。企業価値の再評価を織り込む形で取引が急増しています。
- RITR(Reitar Logtech Holdings Limited) アジアを拠点に物流ソリューションなどを提供する超低位株(ペニーストック)です。特別な企業発表等がないなかで、短期的な価格変動からの利ざや獲得を狙った投機資金の流出入が激しくなり、出来高が増加したとみられます。
- NVDA(NVIDIA Corporation) AI半導体の最大手です。半導体およびAI関連セクター全体を牽引する中核銘柄として、連日高い市場の関心を集めており、この日も株価の上昇とともに巨大な売買代金を伴う商いとなりました。
- NVD(GraniteShares 2x Short NVDA Daily ETF) エヌビディア株のインバース(逆方向)2倍のレバレッジをかけたショートETFです。原資産であるエヌビディア株が上昇したため下落しましたが、ヘッジやリバウンド狙いの買い注文が活発に持ち込まれました。
ドル円・金の値動き
| 指標 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| USD/JPY (円/ドル) | 155.825 | 156.167 | 155.282 | 155.748 |
| 金先物 (COMEX・ドル建て) | 4,522.0 | 4,529.9 | 4,518.5 | 4,527.0 |
- ドル円 外国為替市場のドル円は155円台後半を中心に方向感を欠く推移となりました。今夜に最重要の米雇用統計が控えていることから、市場では積極的にポジションを傾けづらいとの見方が強く、様子見ムードが主導したと考えられます。
- 金先物 ドル建ての金先物は、始値4,522ドルから底堅く買われ、終値は4,527ドルとなりました。米国の金融政策を巡る不透明感や地政学的リスクを背景に、実物資産・安全資産としての金の需要が根強く意識されており、下値が限定的な展開が続いています。
本日・今夜の注目ニュース
重要度の目安:●●● 相場全体●●○ 一部の市場●○○ 参考
重要度 高
1. 米8月雇用統計(9月4日 21:30)
市場関係者が最も注視する米国の雇用統計が今夜発表されます。非農業部門雇用者数の増減や失業率、平均時給の伸び率が焦点です。
- 一般的に意識されやすい影響:米連邦準備制度理事会(FRB)の今後の金利引き下げの幅(0.25%か0.50%か)の判断材料に直結します。想定を上回る堅調な数字であれば景気の後退懸念が和らいでドル高に触れやすく、逆に急激な減速を示した場合は追加の利下げ期待が高まる一方で、景気後退が警戒されて株式市場に動揺を与える可能性が考えられます。
重要度 低
2. レイバー・デー(労働感謝の日)による米国市場休場(9月7日)
来週の月曜日である9月7日は、米国の祝日「レイバー・デー(労働感謝の日)」のため、株式・債券市場を含むすべての米金融市場が休場となります。
- 一般的に意識されやすい影響:3連休(週末を含む)を控えているため、金曜日の雇用統計発表後にポジションを週末に持ち越すリスクを嫌気する調整売りが出やすくなるといわれます。また、週明けの取引量が限定的になることから、雇用統計後の値動きが連休明けにかけて増幅されやすい傾向が指摘されます。