【朝刊】2026-09-17 米国市場まとめ|出来高TOP5・ドル円・金
昨夜の米国市場サマリー
昨夜の米国市場では、連邦公開市場委員会(FOMC)において2023年以来となる25bp(0.25%)の利上げが決定されました。新FRB議長のウォルシュ氏によるタカ派的な姿勢や、政策金利見通し(ドットプロット)が警戒され、株式市場では売りが優勢となりました。一方、日米金利差の拡大が意識された為替市場ではドルが買われる展開となっています。
米国株 出来高TOP5
2026年9月15日(現地時間)の米国市場における出来高ランキング上位5銘柄は以下の通りです。
| 順位 | ティッカー | 株価 | 騰落率 | 出来高 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | PDSB | $0.5853 | 46.655% | 360,482,940 |
| 2 | ADBT | $0.1267 | 30.6186% | 260,534,412 |
| 3 | CTNT | $0.0618 | -59.181% | 217,263,510 |
| 4 | RETO | $2.8 | 676.2684% | 205,977,742 |
| 5 | VEEA | $5.71 | 149.345% | 198,860,897 |
出来高上位となった背景
- PDSB(PDS Biotechnology) 1,130万ドル(最大2,230万ドル)を調達するPIPE(上場企業への私募投資)ファイナンスの初期段階完了が発表されました。資金はがん免疫療法の臨床試験や債務削減に充てられる予定で、著名なバイオテック起業家のPatrick Soon-Shiong博士らが取締役に就任したことも買い材料視されました。
- ADBT(Advasa Holdings) 8月下旬の新規上場直後に最高財務責任者(CFO)が突然辞任したことで法的な調査が報じられており、株価は極めて不安定な状態にあります。この日は急落後の自律反発を狙う投機的な買いが交錯し、激しい商いとなりました。
- CTNT(Cheetah Net Supply Chain Service) 消費財ビジネスの領域展開を目的に、JoyPak Supplyを78万8,000ドルの現金で完全子会社化する合意を発表しました。しかし、同社の赤字継続や将来的な増資(株式の希薄化)リスクに対する警戒感などが重しとなり、株価は大幅な下落となりました。
- RETO(ReTo Eco-Solutions) 新規の具体的な経営材料が観測されない中、発行済株式数の少なさや価格の低さに着目したモメンタム投資家が大量に流入しました。空売り勢の買い戻し(ショートスクイーズ)を巻き込んだ speculative(投機的)な急騰劇となり、出来高が平時の数百倍に膨れ上がりました。
- VEEA(Veea Inc.) 個別化・長寿医療領域を展開するNovaGen Groupとの間で、合併に向けた基本合意書(タームシート)への署名を発表しました。統合後の企業価値が7億5,000万ドルと試算された点や、GeoNova Capitalによる1,000万ドルの出資への期待から急騰しました。
ドル円・金の値動き
昨夜のドル円および金先物の取引データは以下の通りです。
USD/JPY(NYクローズ、2026-09-17)
| 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|
| 156.232 | 156.318 | 155.869 | 156.043 |
金先物(COMEX・ドル建て、2026-09-16)
| 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|
| 4301.4 | 4327.7 | 4294.5 | 4325.9 |
値動きの背景
外国為替市場では、FOMCでの25bpの利上げおよびタカ派的な政策金利見通しを受けてドル買い・円売りの流れが強まりました。ドル円は高値156.318円まで上値を伸ばし、引けにかけては156.043円近辺で取引を終えています。 一方、ニューヨーク金先物市場は利上げ決定に伴う長期的なドル高・金利上昇圧力を受けつつも、インフレ高止まり懸念や地政学的リスクに伴う実物資産としての需要が下支えとなり、終値は4325.9ドルの高値圏で終了しました。
今後の注目ニュース
重要度の目安:●●● 相場全体●●○ 一部の市場●○○ 参考
本日(9月17日)から明日(9月18日)にかけて、市場の注目度が高いイベントや経済指標の予定は以下の通りです。
重要度 高
1. 日銀(BoJ)金融政策決定会合・植田総裁記者会見(2026年9月18日 日本時間日中 / 記者会見15:30〜)
- 市場への影響: 市場関係者の間では、日銀が25bpの追加利上げに踏み切り、政策金利を1.25%に引き上げるとの見方が強まっています。利上げが実際に決定され、その後の総裁会見でさらなる正常化(タカ派姿勢)への言及があった場合、日米金利差の縮小を織り込む形で為替市場での急速な円高・ドル安の進行や、日本株の上値を抑える要因となる可能性があります。
重要度 高
2. イングランド銀行(BoE)政策金利発表(2026年9月17日 日本時間20:00)
- 市場への影響: 直近の英国GDPに底堅さが見られるものの、労働市場の減速感を考慮して金利は据え置かれるとの観測が主流です。ただし、エネルギー価格の高騰などからインフレ懸念は依然残っており、発表声明などでタカ派な論調が強まった場合にはポンド高が誘発される可能性があります。これは欧州市場だけでなく、世界的な金融引き締めの長期化懸念を再燃させることにもつながり得ます。
重要度 中
3. 米国 新規失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀製造業景気指数(2026年9月17日 日本時間21:30)
- 市場への影響: FOMC後の米国市場において、労働市場の現状や地域的な景況感を直接示す指標として意識されています。市場予想よりも強い数値が示された場合は利上げ継続への警戒から、特にハイテクなどの金利感応度が高いセクターで売りが出やすくなる傾向にあります。逆に、労働市場の緩和を示すデータとなれば、利上げピッチの鈍化期待が相場を下支えする可能性が意識されます。