【朝刊】2026-09-23 米国市場まとめ|出来高TOP5・ドル円・金
昨夜の米国市場サマリー
昨夜の米国市場は、ハイテク株や半導体セクターの底堅い推移に加え、大型の合併進展や国策・資源に関連する材料株へ活発な資金流入がみられました。特に、半導体大手のインテルがAIサーバー向け需要や格上げ報道を背景に大幅高を記録したほか、メディアや鉱物資源に関連する銘柄に大口の買いが先行し、全体として市場の物色意欲の強さが意識される展開となりました。
米国株 出来高TOP5
昨夜の米国株市場における出来高上位5銘柄は以下の通りです(データは現地時間 2026年9月21日 16:15:57 時点)。
| 順位 | ティッカー | 株価 | 騰落率 | 出来高 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | BTTC | $0.7948 | 117.7534% | 418,672,889 |
| 2 | WBD | $30.8 | 10.7914% | 233,285,614 |
| 3 | GRML | $9.42 | 230.5263% | 209,372,448 |
| 4 | INTC | $121.78 | 12.1363% | 188,257,022 |
| 5 | CTNT | $0.0456 | -3.3898% | 181,349,551 |
出来高上位銘柄の背景
- BTTC(ブラック・タイタン・コーポレーション) デジタル資産・ブロックチェーン分野への事業拡大を打ち出している企業です。SEC(米証券取引委員会)に提出された大量保有報告書により、特定の機関投資家が18%超の実質的な株式を所有していることが明らかになり、思惑的な急騰と大量の商いにつながったと考えられます。
- WBD(ワーナー・ブラザース・ディスカバリー) パラマウント・スカイダンスによる約1100億ドル規模の巨大な合併計画において、買収を阻んでいた法的措置に対し、米国の12の州や脚本家ギルド(WGA)との間で和解が成立したと伝わりました。統合への主要な法的障壁が取り除かれたことで期待感が高まり、株価が10%超の急上昇を見せました。
- GRML(グリーンランド・マインズ) 米国、デンマーク、グリーンランド間における新たな安全保障協定の締結がホワイトハウスから発表されたことで、グリーンランドにおける戦略的鉱物・レアアース資源の価値が急浮上しました。同社がレアアース探査ライセンスの追加申請を行ったことも発表され、個人投資家を中心とした急激な買いを呼び込み、株価は一時3倍以上に暴騰しました。
- INTC(インテル) AIサーバー向けCPUの需要復活や、SKハイニックスとの提携観測などが市場で好感されています。これに伴い、ウォール街のアナリストによる投資判断の格上げや目標株価の引き上げが相次いだことで、同社への評価が改めて意識され株価は12%を超える上昇となりました。
- CTNT(チーター・ネット・サプライチェーン・サービス) 経営権の取得を目指す投資ファンドが株式の約62%を取得したことがSECの開示資料で報告されました。今後の経営陣やボードメンバーの刷新をめぐるプロキシファイト(委任状争奪戦)への懸念・期待感から物色を集めましたが、昨夜は売りが先行しマイナス圏での取引となりました。
ドル円・金の値動き
昨夜の外国為替市場およびコモディティ市場(ニューヨーク終値)の値動きは以下の通りです。
USD/JPY(ドル円)
- 始値:157.343
- 高値:157.566
- 安値:157.29
- 終値:157.49
為替市場では、1ドル=157円台前半から半ばの狭いレンジでの値動きとなりました。米国の金融引き締めの長期化懸念を背景に日米金利差を意識したドル買い・円売り圧力が下支えとなったものの、今週後半に控える重要指標を前に方向感を探る小動きに終始したと考えられます。
金先物(COMEX・ドル建て、2026-09-22)
- 始値:4394.7
- 高値:4407.5
- 安値:4394.7
- 終値:4395.1
ニューヨーク金先物市場は、ほぼ横ばい(終値4395.1ドル)での決着となりました。地政学的な不透明感や潜在的なインフレへの警戒感が安全資産としての金需要を支える一方、高金利環境が続くことによる機会費用の高まりが上値を抑え、上下ともに手控え姿勢が意識されています。
今後の注目ニュース
重要度の目安:●●● 相場全体●●○ 一部の市場●○○ 参考
直近および来週にかけて意識されやすい経済指標・イベントは以下の通りです。
重要度 高
1. 米・8月個人消費支出(PCE)価格指数(日本時間:9月30日 21:30)
米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ動向を判断する上で、最も重視しているとされる物価指標です。9月16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では政策金利が3.75%〜4.00%へと引き上げられました。これに続き、直近7月のPCE(前年同月比3.7%)に対して8月分の数値がどのように推移しているかが注目されます。インフレの粘着性が示されれば、さらなる利上げ警戒感から長期金利の上昇とドル買いが促される可能性があり、逆にインフレの鈍化が見られれば市場の懸念が後退する契機となるでしょう。
重要度 中
2. 米・9月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値(日本時間:9月23日 22:45)
米国の景況感をいち早く捉える先行指標です。前回8月の複合景気指数は、サービス業の堅調さに牽引されて強い推移となりましたが、製造業の勢いにはやや陰りが見られました。今回の速報値においても、景気後退懸念の払拭とともにコスト圧力の転嫁が依然として強いかどうかが精査され、今後の金融政策の見通しに作用すると考えられます。
重要度 中
3. 米・新規失業保険申請件数(日本時間:9月24日 21:30)
週次の労働市場の需給バランスを示すデータです。歴史的な低水準で推移する失業保険申請件数は、米国の雇用環境が依然として緊密であることを示唆しています。金利高止まりが続く中で労働市場がどの程度の耐性を持っているか、または軟化の兆しを見せるかは、株式市場のボラティリティを高める要因となる可能性があります。