【朝刊】2026-09-26 米国市場まとめ|出来高TOP5・ドル円・金
昨夜の米国市場サマリー
昨夜の米国市場は、重要経済指標の発表を前に様子見姿勢が強まるなか、地政学的リスクや中央銀行による政策姿勢をにらみながらの展開となりました。金利の高止まりが意識される一方、外国為替市場では円安への警戒感を背景としたポジション調整が進むなど、アセットクラスごとに明暗が分かれる動きが見られました。全体として方向感を探るなか、一部の個別銘柄では独自の材料を手がかりにした活発な取引が繰り広げられました。
米国株 出来高TOP5
昨夜の米国市場における出来高上位5銘柄は以下の通りです。
| 順位 | ティッカー | 株価 | 騰落率 | 出来高 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | DCX | $0.0603 | -17.8474% | 511,477,710 |
| 2 | ATCH | $0.1942 | -1.1705% | 158,881,231 |
| 3 | RETO | $0.166 | 4.6658% | 158,753,349 |
| 4 | GLND | $5.35 | 83.8488% | 151,392,373 |
| 5 | ATYR | $0.3376 | -10.0213% | 128,223,392 |
※データ更新: 2026-09-24 16:16:00 US/Eastern(現地時間)
出来高上位銘柄の背景
- DCX(Digital Currency X Technology Inc.) 同社は、2026年9月28日の取引開始時に実施予定の「160対1」の株式併合(リバース・スプリット)を発表しました。株価が歴史的な低位にあるなかでの資本再構築計画として市場の注目を集めており、それに伴う需給悪化への警戒から売りが先行したものの、極めて高い流動性を記録しました。
- ATCH(AtlasClear Holdings, Inc.) 前日に2026会計年度の通期決算および第4四半期決算を発表しました。売上高が前年同期比で大幅に伸長したことが示された一方で、成長投資に伴う営業損失の拡大なども公表され、今後の見通しをめぐる取引が活発化しました。
- RETO(ReTo Eco-Solutions, Inc.) 中国の環境対応建設資材メーカーである同社は、普通株およびワラントの追加購入オプション(オーバーアロットメント)の売り出しが完了したことを発表しました。直近ではボラティリティが非常に高まっており、今回も短期的な資金流入が続いたとみられます。
- GLND(Greenland Energy Company) グリーンランドでの資源開発を手がける同社は、提携先との探鉱井の期限延長合意や、米国・デンマーク・グリーンランドによる新たな安全保障協定の締結が報じられました。地政学的・戦略的な資産価値が見直される形となり、Speculativeな買いが集まって株価が急騰しました。
- ATYR(aTyr Pharma, Inc.) 肺疾患治療薬「Efzofitimod」の第3相臨床試験のプロトコルについて、米食品医薬品局(FDA)との合意が成立したことを発表しました。一時プレマーケット段階で大きく買われたものの、直近の組織再編に絡む思惑や本取引での利益確定売りが優勢となりました。
ドル円・金の値動き
外国為替市場と商品市場(金先物)の値動きは以下の通りです。
USD/JPY(NYクローズ、2026-09-25)
| 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|
| 158.778 | 158.856 | 156.932 | 157.185 |
昨夜のドル円は大幅反落(円高・ドル安)となりました。訪米中の高市早苗首相とトランプ大統領の首脳会談において、米国側から「円安が貿易に与える影響」について懸念が示されたことを片山さつき財務大臣が明らかにしたことで、日本政府による為替介入への警戒感が急激に高まりました。160円の心理的節目を前に利益確定売りも重なり、一時156.932円まで下落しました。
金先物(COMEX・ドル建て、2026-09-25)
| 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
|---|---|---|---|
| 4309.5 | 4351.6 | 4289.2 | 4320.5 |
ドル建て金先物は、4300ドルの大台を維持し堅調な推移を見せました。中東を巡る地政学的リスクの長期化や、主要国でのインフレ高止まり懸念が根強いことが安全資産としての金需要を後押ししています。また、為替市場におけるドル売りの動きも、ドル建て資産としての金の割安感を意識させ、買い優勢を支える要因となりました。
今後の注目ニュース
重要度の目安:●●● 相場全体●●○ 一部の市場●○○ 参考
日本時間の本日以降に控える、市場が意識しやすい重要指標・イベントは以下の通りです。
重要度 高
1. 米・個人消費支出(PCE)デフレーター(2026年9月30日 21:30)
- 内容: 8月期の米・個人消費支出(PCE)価格指数が発表されます。
- 影響: FRB(米連邦準備制度理事会)が最重視するインフレ指標です。結果が市場予想を上回った場合はインフレ懸念から金利上昇(ドル高・株安要因)となり、逆に下回ればインフレ鈍化を好感した利下げ期待や株価の支援材料になり得ると考えられます。
重要度 高
2. 米・雇用統計(2026年10月2日 21:30)
- 内容: 9月期の米・非農業部門雇用者数および失業率、平均時給などが公表されます。
- 影響: 米国景気の現在地を測る最重要の経済指標です。労働市場の過熱感が維持されているか、あるいは冷え込みが見られるかによってFRBの今後の金利動向の見通しが大きく左右され、株式・為替・債券市場の全体に極めて大きな影響を与える可能性があります。
重要度 高
3. 米・ISM製造業景気指数(2026年10月1日 23:00)
- 内容: 9月期の米・ISM製造業景気指数が発表されます。
- 影響: 製造業の購買担当者へのアンケートをもとに作成される、景気の先行指標です。好不況の分岐点である「50」を回復できるかどうかが焦点となり、結果によって景気後退への不安、あるいは景気回復への期待感が市場で意識されることになります。
重要度 中
4. 日銀・金融政策決定会合 議事要旨公表(2026年9月28日 8:50)
- 内容: 日本銀行が前回開催した金融政策決定会合の議事要旨が公表されます。
- 影響: 追加利上げのタイミングや、各委員がどのような政策姿勢(ハト派かタカ派か)を示したのか、その詳細な議論が明らかになります。日米金利差縮小のペースを占う上での手がかりとされ、円安是正や円高方向への圧力となる可能性があるため、ドル円市場での関心が寄せられています。