【朝刊】2026-10-07 米国市場まとめ|売買代金TOP5・ドル円・金
今日のポイント
- 米国株市場は主要指数がそろって最高値を更新し、S&P500は前日比+44.98(+0.58%)の7818.93、ナスダック総合は前日比+122.48(+0.45%)の27599.791で取引を終えました。
- 原油価格の軟調さや米国債利回りの落ち着きが市場の安心感を誘ったほか、半導体セクターで目標株価の引き上げや好調な需要見通しが相次いだことで、AI・ハイテク株を中心に買いを呼び込む展開となりました。
- 次に確かめるべきは、日本時間10月8日(木)午前3時に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨であり、FRB(米連邦準備制度理事会)が描く今後の金利経路やメンバー間の議論の温度感を測る重要な手がかりとなります。
昨夜の米国市場サマリー
10月6日の米国株式市場は、終日堅調な値動きとなりました。S&P500は前日比+0.58%の7818.93、ナスダック総合は前日比+0.45%の27599.791と、主要2指数がともに史上最高値を更新しています。
週明けに上昇していた米長期金利の上昇が一服し、原油先物相場も落ち着きを見せたことが、株式市場の支えとなりました。さらに、Googleとのクリーンエネルギー(原子力発電)供給契約を発表した企業が急騰したことも相場全体の強気ムードを後押しし、景気の底堅さを背景にした買いが広範囲に流入する1日となりました。
米国株 売買代金TOP5
昨夜の米国市場において、S&P100構成銘柄の中で売買代金が膨らんだ上位5銘柄は以下の通りです。
| 順位 | 銘柄 | 株価 | 騰落率 | 売買代金 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | エヌビディア(NVDA) | $239.24 | +0.14% | 約241億ドル |
| 2 | マイクロン・テクノロジー(MU) | $1,045.56 | -1.73% | 約218億ドル |
| 3 | AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ) | $649.42 | +2.80% | 約157億ドル |
| 4 | ブロードコム(AVGO) | $375.81 | +3.67% | 約115億ドル |
| 5 | インテル(INTC) | $112.50 | -3.18% | 約114億ドル |
1位:エヌビディア(NVDA)
AI半導体市場での高い支配力を背景に投資家の関心が集中し、売買代金首位を維持しました。この日は半導体セクター内での物色ローテーションもあり株価は+0.14%と横ばい圏の推移となりましたが、時価総額トップクラスの巨頭として市場全体のセンチメントに影響を与え続けています。
2位:マイクロン・テクノロジー(MU)
前日まで高値圏での推移が続いていたことから利益確定売りに押され、前日比-1.73%と軟調でした。他半導体銘柄(AMDやブロードコムなど)へ買いが移る資金ローテーションの動きも売買代金を押し上げる要因になったと考えられます。
3位:AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)
米大手金融機関のシティ(Citi)やみずほ証券などが同社の投資判断および目標株価を相次いで引き上げたことが好感され、前日比+2.80%と大きく伸長しました。エージェント型AIの台頭に伴うサーバー用プロセッサ需要の拡大が、同社の今後の収益拡大に繋がるとの評価が広がっています。
4位:ブロードコム(AVGO)
競合にあたるマーベル・テクノロジー(MRVL)が投資家向け説明会でハイパースケーラー向けのカスタムAI半導体需要の見通しを上方修正したことが刺激となり、同分野の主要プレーヤーである同社にも買いが波及しました。また、米データセンターの電力不足懸念があっても同社の2027年業績見通しへの影響は限定的とするアナリストのレポートも株価をサポートしました。
5位:インテル(INTC)
前日比-3.18%と下落しました。イーロン・マスク氏の進めるAI・ロボティクス製造関連プロジェクトにおいて、台湾積体電路製造(TSMC)がパートナーとして関与する可能性が報じられたことで、インテルのファウンドリ(受託製造)事業への受注獲得機会が一部減少するのではないかとの警戒感から売りが優勢となりました。
ドル円・金の値動き
ドル円(USD/JPY)
10月6日の外国為替市場でのドル円は、始値158.095円から高値158.183円、安値158.03円の間で推移し、直近では158.149円(前日比+0.12%)で取引を終えました。米国の長期金利が高水準で推移していることを受けて、日米の金利差を意識したドル買い・円売りの流れが根強く、158円台前半で底堅く推移しました。
金先物(COMEX・ドル建て)
金先物価格は、始値4195ドルから高値4195.9ドル、安値4193.1ドル、終値は前日比+37.7ドル(+0.91%)の4194.5ドルと大幅続伸しました。依然として解消されない中東情勢への緊迫感や地政学的リスクの高まりから、安全資産とされる金への資金流入が継続している模様です。
今後の注目ニュース
重要度の目安:●●● 相場全体●●○ 一部の市場●○○ 参考
重要度 高
1. 米・9月FOMC議事要旨の公表(2026年10月8日 3:00[日本時間])
- 内容:9月15-16日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)での議論の記録が公表されます。
- 影響:今後の利下げ(または金利据え置き)ペースを巡るメンバー内の意見対立や政策の見通し、さらにはインフレに対する警戒レベルが明らかになります。タカ派(金利高止まりを支持する姿勢)な内容であれば米金利上昇・ドル高・株安、ハト派(早期利下げを支持する姿勢)な内容であれば金利低下・ドル安・株高に振れやすくなります。
重要度 高
2. 米・9月消費者物価指数(CPI)(2026年10月14日 21:30[日本時間])
- 内容:米国の物価動向を測る上で、市場が最も注目している重要インフレ指標の1つです。
- 影響:インフレが収束に向かっているのか、あるいは高止まりしているのかを確認する最大の材料です。一般的に、市場予想を上回る結果となればFRBによる高金利維持の長期化懸念から長期金利が上昇しやすく、逆に予想を下回れば金利低下とともに株式相場の支援材料となる傾向があります。
重要度 中
3. 米国主要企業の第3四半期(Q3)決算発表(10月中旬より順次[日本時間])
- 内容:主要テック企業や半導体企業などによる、2026年7-9月期の実績および今後の見通し(ガイダンス)の公表が始まります。
- 影響:足元の相場上昇は各社の利益成長期待に支えられているため、実際にその期待に応える収益力や、旺盛なAI関連投資の成果が示されるかどうかが焦点です。好決算となればさらなる株価指数の最高値更新を後押しする一方、慎重なガイダンスが示された場合は、過熱感のあるハイテク株を中心に利益確定売りを促す契機となる可能性があります。