【夕刊】2026-10-09 東京市場まとめ|日経平均・ドル円・金
今日のポイント
- 日経平均株価は一時800円超下落も、終値は前日比11.187円安と小幅続落にとどまる底堅い推移 本日の日経平均株価は、前日比-11.187(-0.02%)の69,030.922円と小幅に3日続落して取引を終了しました。朝方は一時800円を超える下落となる場面もありましたが、その後は急ピッチで買い戻されるなど、底堅さを示す動きとなりました。
- 米国のハイテク株安が朝方の売りを誘うも、好決算の個別銘柄やバリュー株への買いが相場を支える 前日の米国市場でオープンAIの売上高報道を背景に半導体やAI関連株が軟調だった流れを引き継ぎ、東京市場でも値がさハイテク株に売りが先行しました。しかし、中東情勢の緊迫化を背景とした海運株の上昇や、国内企業の好決算を受けた個別物色が活発化し、下値を強力に支えたと考えられます。
- 今晩の米個人消費指標や来週公表の米CPI動向など、今後のインフレデータが次の焦点 今晩日本時間23:00に発表される「米10月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)」や、来週14日に控える「米9月消費者物価指数(CPI)」の発表に向けて、インフレ状況と金融政策への影響を見極めたいとする姿勢が市場で意識されています。
本日の東京市場サマリー
本日の東京株式市場は、前日の米国市場でナスダック総合指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が大幅に下落した流れを受け、朝方から半導体やAI関連の値がさ株を中心に売りが先行しました。米オープンAIの売上高見通しに関する報道からハイテクセクターへの警戒感が強まり、ソフトバンクグループなどの指数寄与度が高い銘柄が軟調に推移し、日経平均株価の下押し圧力となりました。
一方で、東証プライム市場では海運業や食料品などのバリュー・内需セクターが堅調に推移し、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大幅に上回りました。また、前日までに決算を発表した好業績銘柄や業績の上方修正を行った個別株に買いが流入したこともあり、日経平均株価は前場中盤以降に下げ幅を急速に縮小しました。後場には一時プラス圏に浮上する場面も見られるなど、来週の3連休を控える中で、下値の買い意欲の強さが意識される一日となりました。
日経平均の値動き
本日の日経平均株価の主要数値は以下の通りです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 始値 | 68,648.5 |
| 高値 | 69,143.453 |
| 安値 | 68,150.023 |
| 終値 | 69,030.922 |
| 前日比 | -11.187 (-0.02%) |
日経平均株価は、前日比393.61円安となる68,648.5円で寄り付いた後、米国の半導体株安やAI関連報道を警戒した売りから一時、当日の安値となる68,150.023円まで下落し、下げ幅は800円を超える場面がありました。しかし、10月物SQ値(68,465.23円)近辺では売り一巡感からの押し目買いが活発化しました。アドバンテストや東京エレクトロンなどの一部半導体株が持ち直したことに加え、好決算を発表した銘柄の上昇が相場をけん引しました。後場は水準をじりじりと切り上げる展開となり、一時高値69,143.453円まで買われてプラス圏に浮上する場面もありました。引けにかけてはやや売り戻されたものの、前日比でほぼ横ばいとなる小幅なマイナスにとどまり、下ヒゲを長く伸ばす底堅いローソク足を形成して取引を終えています。
ドル円・金の動き
本日(2026年10月9日)の外国為替市場における米ドル/円、および商品市場における金先物価格(COMEX・ドル建て)の推移は以下の通りです。
米ドル/円(USD/JPY)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 始値 | 157.793 |
| 高値 | 158.258 |
| 安値 | 157.752 |
| 直近 | 158.21 |
| 前日比 | +0.15 (+0.09%) |
ドル円相場は、前日比+0.15(+0.09%)の158.21円近辺で推移しています。米国の長期金利が高止まりする中、日米の金利差を意識したドル買い・円売りの流れが下支えとなっています。一時は高値158.258円をつけるなど底堅い値動きが見られる一方、中東情勢を巡る不透明感や日米当局による発言への警戒感から上値も重く、方向感を探る小幅な動きにとどまっています。
金先物(COMEX・ドル建て)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 始値 | 4,159.7 |
| 高値 | 4,233.7 |
| 安値 | 4,156.1 |
| 直近 | 4,217.3 |
| 前日比 | +60.3 (+1.45%) |
金先物相場は前日比+60.3(+1.45%)の大幅高となり、直近値は4,217.3ドルと強い動きを示しています。地政学的リスクの高まりから、安全資産としての金への資金流入が目立っています。また、世界的なインフレ懸念や中央銀行の金融政策を巡る先行き不透明感から、金利を生まない実物資産としての魅力が改めて意識されていると考えられます。
今後の注目ニュース
重要度の目安:●●● 相場全体●●○ 一部の市場●○○ 参考
市場で注目されている、直近および来週にかけての主な経済指標・イベントは以下の通りです。
重要度 高
1. 米国 9月消費者物価指数(CPI)(10月14日 21:30)
来週の日本時間10月14日(水)21:30に公表が予定されています。
- 一般的な市場への影響:FRBによる10月下旬の政策決定に直接的な影響を与える、最重要級の物価統計として意識されています。インフレ率が市場予想を上回って高止まりを示した場合、FRBの追加利上げに対する警戒感が再び高まり、米長期金利の上昇や米ドル高、株式市場の重石となる可能性があります。
重要度 高
2. 米国 10月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(10月9日 23:00)
本日(10月9日)日本時間23:00に速報値が発表されます。
- 一般的な市場への影響:米国の個人消費の強さを予測する先行指標として注目されるほか、同時に公表される「期待インフレ率(1年先・5年先)」が重視されます。期待インフレ率が上昇している場合、インフレの長期化懸念から米長期金利の上昇を招き、株式や為替のボラティリティを高める要因として意識されやすいとされています。
重要度 中
3. 日本 9月国内企業物価指数(10月13日 08:50)
来週の日本時間10月13日(火)08:50に発表されます。
- 一般的な市場への影響:企業間で取引される商品の価格動向を示す指標であり、先行きの消費者物価指数(CPI)に与える影響が注目されます。数値の上振れが確認された場合、日銀の早期追加利上げに向けた思惑が市場で意識され、国内長期金利の上昇や為替の円高バイアスとして意識される可能性があります。
重要度 低
4. 東京証券取引所 祝日(スポーツの日)による休場(10月12日)
来週月曜日の10月12日(月)は「スポーツの日」のため、日本の株式市場や債券市場が終日休場となります。
- 一般的な市場への影響:日本市場が3連休となる間も、海外市場は通常通り取引が行われます。連休期間中に海外で大きな地政学的イベントや急激な相場変動が生じた場合、取引を再開する13日(火)の寄り付きにおいて、取引の集中から値動きが急変しやすくなる環境が意識されやすくなります。