【朝刊】2026-10-27 米国市場まとめ|売買代金TOP5・ドル円・金
今日のポイント
- ナスダック総合指数が+0.82%上昇:昨夜の米国市場では、ナスダック総合指数が前日比+214.041(+0.82%)の26169.381、S&P500指数が前日比+53.09(+0.7%)の7676.77と共に上昇し、主要ハイテク銘柄や半導体関連株が相場を後押ししました。
- 個別材料による資金選択が鮮明:アナリストによる投資判断引き上げを受けたテスラ(前日比+5.21%)や、大手証券による強気レポートが好感されたマイクロン・テクノロジー(前日比+2.98%)が買われた一方、大型の資金調達計画を発表したメタ・プラットフォームズ(前日比-1.88%)には希薄化懸念から売りが入るなど、銘柄ごとの動きが分かれています。
- FOMCと大型決算の集中に要注目:今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)での金融政策決定に加え、米国の主要IT企業の決算発表や重要な経済指標の公表が控えており、金利見通しと企業の業績動向の両面を確認することが重要になると考えられます。
昨夜の米国市場サマリー
2026年10月26日の米国株式市場は、主要株価指数が揃って反発・続伸して取引を終えました。S&P500指数は前日比+53.09(+0.7%)の7676.77、ナスダック総合指数は前日比+214.041(+0.82%)の26169.381となりました。
アナリストの評価引き上げを受けた電気自動車(EV)大手や半導体銘柄への買戻しが相場全体の支えとなったものの、今週相次ぐ重要イベントを前に、個別企業の発表材料に応じた銘柄選別の動きが強まる展開となっています。
米国株 売買代金TOP5
| 順位 | 銘柄 | 株価 | 騰落率 | 売買代金 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | テスラ(TSLA) | $391.62 | +5.21% | 約207億ドル |
| 2 | マイクロン・テクノロジー(MU) | $903.70 | +2.98% | 約204億ドル |
| 3 | エヌビディア(NVDA) | $216.00 | +2.39% | 約194億ドル |
| 4 | メタ・プラットフォームズ(META) | $630.56 | -1.88% | 約194億ドル |
| 5 | アップル(AAPL) | $343.91 | -1.10% | 約145億ドル |
各銘柄の動きと背景
- テスラ(TSLA):前日比+5.21%と大幅伸長。大手証券会社が投資判断を「Overweight」へ引き上げ、目標株価を450ドルに上方修正したことや、SpaceXとの将来的な統合シナリオに対する期待感、さらにテキサス州ヒューストンでのロボタクシー運用エリア拡大の発表などが材料視されました。
- マイクロン・テクノロジー(MU):前日比+2.98%の上昇となりました。証券会社から顧客によるメモリ供給の長期契約化が収益安定化に寄与するとの強気レポートが出されたことや、次世代3D DRAMに関する技術ロードマップの公表が買い安心感につながったとみられます。
- エヌビディア(NVDA):前日比+2.39%の上昇で推移しました。産業向けAIエージェントに関する他社との新たな戦略的協業が発表されたことや、大手IT企業によるAIインフラ投資の継続期待が引き続き株価の下支えとなった模様です。
- メタ・プラットフォームズ(META):前日比-1.88%の下落となりました。AIインフラ投資等を資金使途とする最大950億ドル規模の資金調達計画(第1弾として350億ドルの株式公開等)が発表され、株式の希薄化や大規模な設備投資に伴うコスト負担が意識されたとみられます。
- アップル(AAPL):前日比-1.10%の反落となりました。新型iPad miniなどの新製品に関するアナウンスが行われたものの、週内の主要イベントを前にハイテクセクター内での銘柄間の資金シフトや利益確定売りの影響を受けた形となりました。
ドル円・金の値動き
-
USD/JPY(ドル円) 2026年10月26日のドル円相場は、始値157.468円、高値157.567円、安値157.405円の間で推移し、直近では157.536円と前日比+1.042(+0.67%)のドル高・円安水準となりました。今週のFOMC政策決定を控えるなか、日米の金利差を意識したドル買い・円売りがやや優勢となったと考えられます。
-
金先物(COMEX・ドル建て) 金先物価格は、始値4032.8ドル、高値4032.9ドル、安値4028.1ドル、終値4030.2ドルとなり、前日比+22.3(+0.56%)の上昇を見せました。中東を巡る情勢など地政学リスクへの警戒感や主要国の中央銀行による金融政策イベントを前に、安全性資産としての需要が底堅く推移していると推測されます。
今後の注目ニュース
重要度の目安:●●● 相場全体●●○ 一部の市場●○○ 参考
重要度 高
1. 米FOMC政策金利発表・議長記者会見(日本時間2026年10月29日 03:00 / 現地時間28日 14:00)
米連邦公開市場委員会(FOMC)が10月27日〜28日(現地時間)の日程で開催され、日本時間29日未明に政策金利が発表されます。あわせて議長の記者会見が予定されています。一般的に、政策金利の変更有無や今後の金利軌道に関する発言は、米国の金利水準やドル円相場、株式市場全体のボラティリティに非常に大きな影響を与えやすいと意識されます。
重要度 高
2. 米・第3四半期GDP速報値&9月コアPCE価格指数発表(日本時間2026年10月29日 21:30 / 現地時間29日 08:30)
米国の第3四半期実質GDP(速報値)と、FRBがインフレ動向の目安として重視する9月の個人消費支出(PCE)コア価格指数が同時に発表される予定です。一般的に、米国経済の成長力やインフレ圧力の持続性が可視化されることで、今後の金融引き締め・緩和観測を通じて為替や株価のトレンド形成に直接的な影響を与える可能性が意識されています。
重要度 中
3. 米・主要メガテック企業 決算発表集中(日本時間2026年10月29日〜30日 早朝)
マイクロソフト、アルファベット(28日取引終了後)、アマゾン・ドット・コム(29日取引終了後)などの主要IT大手が相次いで四半期決算を発表します。一般的に、クラウド事業の伸びやAIインフラ関連への設備投資動向、業績見通し(ガイダンス)の内容は、ハイテク株全般の投資家心理や株価動向を左右する重要な材料となると考えられています。
重要度 中
4. 米・9月耐久財受注&10月CB消費者信頼感指数(日本時間2026年10月27日 21:30 / 23:00)
本日夜、米国の9月耐久財受注および10月カンファレンスボード(CB)消費者信頼感指数が発表される予定です。一般的に、企業のマクロ的な設備投資意欲や個人消費の心理状況を示す先行指標であり、短期的な景気感を測るうえで市場参加者に意識されやすい項目となります。